子どもたちに人気の2冊|保育園で味わう絵本の世界
今月の絵本紹介「おにぎり」と「きゅうりさんあぶないよ」
保育園では、子どもたちが絵本の世界を楽しみながら、言葉や感性を豊かに育めるよう、毎月さまざまな絵本を取り入れています。
今回は、乳児から幼児まで人気の「おにぎり」と「きゅうりさんあぶないよ」の2冊をご紹介します。
「おにぎり」
作:平山英三/絵:平山和子/出版社:福音館書店

やさしい絵と描写で“おにぎり”ができるまでを楽しめる絵本
「おにぎり」は、炊きたてのごはんを使っておにぎりを作る過程が、やさしい言葉と温かい絵で丁寧に描かれた絵本です。
水で手をぬらし、塩をつけて、熱いごはんを「あつ、あつ」「ふっ、ふっ」と言いながら手のひらにのせる様子。
「ぎゅっ」と握って梅干しを入れ、「くるっ、くるっ」と回して海苔を巻く…そんな工程が、ページごとに穏やかに描かれています。
五感で楽しむ絵本の魅力
子どもたちはこの絵本が大好きで、
・手を水につけるまね
・熱そうに「あつ、あつ」と言うまね
・梅干しを見て「すっぱい顔」をするまね
などをしながら全身で楽しんでいます。
最後におにぎりが完成すると、自分たちが握ったおにぎりを食べるような仕草を見せる子もいて、絵本を“見る”だけでなく、五感を通して味わえる絵本となっています。
「きゅうりさんあぶないよ」
作:スズキコージ/出版社:福音館書店

ページをめくるたびに展開するユニークな世界
「おにぎり」とはまったく違うタッチで描かれたユニークな絵本が「きゅうりさんあぶないよ」です。
何も持っていないきゅうりさんが進むたびに、周りの人?動物?から少し変わった装備のようなものを次々と受け取りながら進む物語。
どのページにも共通して出てくる言葉は
「きゅうりさん、そっちにいったらあぶないよ。ねずみがでるから。」
という決まり文句。
最後は「どうなるの…?」と思わず大人も驚く展開ですが、子どもたちはその世界観に夢中で、「もういっかい読んで!」と何度も持ってきてくれます。
繰り返しの言葉が子どもの成長につながる
同じフレーズの繰り返しは、
・言葉への興味
・ストーリーの記憶
・友だち同士で読み合う楽しさ
につながります。
文字が読めなくても、子どもたちはページをめくりながら、決まり文句をとても上手に言うことができ、その姿は本当に微笑ましいです。
絵本の世界は無限に広がります
今回ご紹介した2冊は、どちらも保育園で大人気の絵本です。
絵本の魅力は、感じ方や読み取り方が一人ひとり違うところ。
子どもがどんな表情で聞くのか、どこに反応するのかを見ていると、絵本の世界の深さを改めて感じます。
これからも季節の行事、誕生日会と合わせて、子どもたちにたくさんの絵本を届けていきたいと思います。


