保護者支援|保育園が「子育てのパートナー」であるために
保育園に求められる「保護者支援」とは?

保護者支援とは、「子どもの成長の為に、保護者が必要とする情報やサポートを提供すること」を指します。
保護者支援は、子どもに関するアドバイスをするだけではなく、保護者自身の不安や疑問に寄り添い、安定した親子関係を築いていけるよう支援することも含まれています。最近では、保護者と保育園が共に子どもを育てる「共育」の観点が重視されており、保護者支援の重要性が増しています。
「保育所保育指針」における保護者支援の考え方
「保育所保育指針」第4章でも、保護者支援の基本的な考え方は「子どもを中心に据えた関係性の構築」と示されています。

指針に基づく5つの視点
- 保育所の特性を生かした子育て支援
- 保護者との相互理解
- 保護者の状況に配慮した支援、多様なニーズへの対応
- 様々な養育課題に応じた支援
- 地域に開かれた子育て支援
等々・・・組織的支援をしていく為の連携であったりと、保育園に求められる子育て支援は多岐に渡ります。
保育園が保護者を支援する理由

母親の育児ストレスの高さや地域との関わりの希薄化、子どもの貧困、子ども虐待など、現代の子育ての課題は沢山あります。そんな中、保育園が保護者を支援していく事で、保護者が孤独感を和らげ、子どもの育成に自信を持ち安心感を得ることで、子どもの情緒安定にも繋がり、成長にも良い影響を与えます。

長い子育ての中で、保護者の思いに寄り添いながら、保護者のストレスが軽減出来たり、少し気持ちが楽になったり、前向きな気持ちになれるよう支援してまいります。保育園も、保護者の保育園への理解(相互理解)があるからこそ、より良い保育へと向上していく事が出来るのです。そしてこのような相互作用が、子どもの社会性や人間関係の形成に寄与しているのです。子どもを軸として、保護者と保育園が一緒に学び、力を合わせて子育てを楽しみ、子どもの成長を共に喜んでいきたいと思います。
《グループ共通方針として、在園児に向けて行っている支援》在園児の保護者に向けた具体的な支援内容
くじらグループでは、在園児の保護者に対する共通方針として以下のような取り組みを行っています。

- 毎日の送迎で、子どもの様子を聞き取りしたり視診を行なったり、今日の様子をお伝えする
- 保護者と園や子どもの様子を情報共有する
- 連絡帳や写真掲示、HPやSNS、写真や動画公開などで、子どもの様子を定期的に発信する
- 保護者の荷物負担を最小限にして、子育て負担を減らす
- 対面や連絡帳に於いて、日々保護者からの相談等を承り、現場連携の上で保育園での対応に反映させる
- ICTを利用して、災害時の対応や感染症注意喚起などのお知らせや、その他必要な情報を都度提供する
- 衛生管理など、保護者が安心し、子どもが気持ちよく過ごせる環境整備を行う
- 親子行事や園内行事、誕生日会などの内容充実を目指し、保護者の保育参加や保護者同士の懇親の機会を提供
- 年2回の個人懇談など、子どもの様子を共有し、保護者の相談を受けたり、保護者と保育園で方向性を一致したり、普段よりもゆっくりとお話が出来る機会の提供
- 年数回の土曜日、各クラスごとにリフレッシュ預かり(お仕事事情に関係なくお預かり)の日を設定する
- 食育に力を入れ、クッキングや食に向けた取り組みを定期的に導入する


その他、保育士は笑顔や丁寧さ、清潔感などの非言語コミュニケーションを通じて、保護者に安心感や親しみを感じて頂く努力をしています。心からの温かい態度で接することが、良好な関係を築く第一歩になると考えております。子育てに向かう保護者様の一番の味方でいたい、保育園がホッとする場所になれば良いと思っております。
地域の皆さまへ ― 地域に開かれた子育て支援
くじら保育園三国園では、地域の方々とも積極的に関わりを持ち、子育てを支え合う「地域のつながり」を大切にしています。

地域への取り組み例
- 敬老の日の集いやハロウイン等に於ける、地域の方の行事参加
- 毎月の連携園との交流(連携園である「ひじり幼稚園」へ園庭開放に伺っています)
- 今年度「おはなし会」の実施(手遊びや絵本等のお話、ふれあい遊び、製作など)

地域の方と在園児の交流の場を提供し、皆様が「来てよかった」と楽しめる内容をご用意しています。
(別紙参照:淀川区役所スマイルステップに同様の案内チラシを置いています。皆様のお越しをお待ちしています!)