行事を通じて成長|主体性を大切にする保育の取り組み
くじら保育園三国園では、行事という非日常の世界から、イメージを膨らませて主体性を育む保育を行っています。
ミニ運動会のご紹介
子ども達に毎日を楽しんで自信をつけてほしい、保護者様に子ども達の心身の成長を見て頂きたいという現場の思いから、ミニ運動会を開催するようになりました。
乳児対象の小規模保育園の為、こじんまりとした行事にはなりますが、小規模保育園だからこそのアットホームな雰囲気の中で、一人ひとりにスポットをあてて丁寧に展開する事が出来ています。
今年度も大成功でした
全員で体操!からの幕開け、サーキットや親子競技など盛沢山!!毎年の保護者競技も楽しいですね。(保護者様、いつもご協力を有難う!)
1歳児クラス
1歳児は絵本「はらぺこあおむし」になりきって、ちょうちょの羽を背負いながら、ゴールのごちそうを食べるべく最後まで頑張りました。
2歳児クラス
また、2歳児は、お母さんを助ける設定の中で「強くなれるパンツ」を履いて、「黒マント君」からお母さんを救い出して様々な困難を乗り越えました。
皆で他クラスの取り組みを見て、2歳になったらこんなことが出来るんだという事を知り、子ども達は憧れの気持ちが持てたり、保護者様は発達の道筋が見えたり、次年度への期待にも繋がれば良いなぁと思っています。
運動会中は「もう少し!」「がんばれ~!」とまるで自分の事のように、我が子だけでなく皆で子ども達を見守り、子ども達の頑張りを喜び合う貴重な機会となり、ほっこりとした時間が流れます。
また、保護者様の温かいまなざしに支えられて、子ども達は恥ずかしい気持ちや甘えたい気持ちもありながら、その声に、その笑顔に、その拍手に応えようと頑張ったり考えたりと、様々な姿を見せてくれます(*^-^*)
ミニ運動会で大切にしていること
ミニ運動会では、以下のポイントを大切にしています。
- 子ども達が何に興味をもって、何を楽しんでいるのかをしっかりと確認する
- 遊びの中で自然に子どもの体の発達状況を再確認しながら、無理なく楽しんで取り組む為に、どこを目指していくのか、一人ひとりの「ちょっと頑張ったら出来るかも到達点」を設定する
- 環境を整え、イメージが豊かになるような遊び(見立てつもり遊びやごっこ遊び)を取り入れる等の働きかけをして意欲を高めていく
※「出来る」「出来ない」ではなく、いかに楽しめるか、以下に自信に繋げていくかを大切にしています。日々の取り組みも、楽しい活動の延長線上である事が大前提で、生活の自然な流れとして導入しています。
運動会準備の裏側:現場の取り組みを大公開
3か月以上前から案を作成して製作物など、以下のような準備に取り組んでいきます。
- 案の検討、計画書や配置図、案内やプログラム等の作成、大道具や小道具、衣装などの製作物、グラウンド下見と予約、準備物や当日役割設定
- 子ども達の状況把握と遊びベースでの取り組み
- ミーティングや空保育を行い、予行練習で全体共有、どこを援助してどう作りあげるのかを全員で擦り合わせてチームとして連携をとる
- 保育者、調理師も全容把握をして、当日は一人ひとりが役割を認識しながら考えて動き、大人も子どもと一緒に楽しむ
※計画書は雨天用も作成し、どちらでも対応できるように事前に打ち合わせて空保育をしています。配置表はあらゆる場面を想定して討議を重ねながら、試行錯誤しながら何度も作り直して、内容に磨きをかけていきます。
子どもたちの成長を見守る運動会の意義
小規模園で運動会をするのは正直大変ですが、毎年ミニ運動会を経てぐっと成長を見せてくれる子ども達を見ていると「今年はこんなことをやりたいね」といつも子ども第一で物事を考えられる、愛情あふれる現場が自慢です。
今年度は雨上がりの状況の中で、当日朝早くから全員で水捌けを行い、急遽段ボール敷きを作成しての開催になりました。
ミニ運動会は、子ども達が自信をもって楽しみ、頑張りを褒めてもらえる場であり、最高の姿を皆様に見て頂きたい、保護者様にも喜んで頂きたいという一心で作り上げた、三国園至極の行事です。
その他の行事も充実!非日常を楽しむ特別な時間
ミニ運動会以外にも、くじら保育園三国園では様々な行事を通じて子どもたちの成長をサポートしています。
こどもの日
子どもの日の行事では「かぶとマン?」の登場で皆ビックリ(笑)!
節分
節分では、有志の保護者様がオニ役になって大盛り上がり(^^)/練習の時よりも盛大に豆を投げていた子ども達!子ども達の成長を感じて、有意義で楽しい一日となりました。
夏祭り
夏祭りは2部制で行いました。
1部では、2歳児が「たこやき」「りんごあめ」等のお店屋さんをして、0・1歳児をお客さんとして招いて達成感に繋がりました。
2部では、2歳児がお客さんになって出店ごっこを満喫する等、同じ行事でも2歳児は遊び方を変えています。
敬老の日
敬老の日行事では、複数のおばあちゃん方が参加して下さり、ふれあい遊びや製作を楽しみ、ステキな交流の機会になりました。
行事を経ていく毎に、一歩一歩成長していく子ども達!楽しい日常に非日常の行事、ワクワクが止まりません!
行事で大切にしている事
くじら保育園三国園では、0歳児なりに遊びを理解して楽しめる事、1歳児は自分から働きかけて楽しむ事、2歳児は楽しむだけではなく、役割や責任をもつなど内容に工夫をして達成感に繋げ、次集団に向けて自信を高めていく事を目的としています。
季節を感じたり、文化や伝統を知る事以外にも、行事には子どもの成長を促すメリットがいっぱい!
楽しい行事活動の中にもねらいがあり、世界観があり、それを達成するための環境構成があり、支える人達の思いがあります。
子ども達が行事を通じて出来るようになった事は沢山あり、日常と非日常を繰り返しながら、主体性や見通しを持つ力が育ち、絵本や行事の世界でイメージを膨らませて遊びこむ力を身につけたり、概念などの認知能力が育ち、目標に向かって頑張る力や様々な力の礎となる非認知能力が確実に育っています。
私達は、そんな子ども達の成長を間近で見せて頂ける事に日々喜びを感じながら、これからも一つひとつの行事を大切に「子ども第一」の保育の実現に向けて尽力していきたいと思います。
他の楽しい行事もたくさん!
お誕生日会
七夕
夏祭り
敬老の日
ハロウィン