親子で楽しむふれあい遊び!子どもの成長と絆を深める
ふれあい遊びは、子どもとのスキンシップを図るのにぴったりの遊びです。スキンシップは、子どもに安心感を与えるだけでなく、大人も優しい気持ちになったり幸せを感じたりしますよね。こういった安心感や親しみの気持ちは、子どもの心の安定や、社会性の発達に必要不可欠と言われています。

最近ではSNSや子ども向けテレビ番組などで沢山のふれあい遊びが紹介されていますよね。又保育園などの集団生活の中でも日々取り入れられています。子ども達が好んで楽しんでいるふれあい遊びをするのが何よりですが、ふれあい遊びをご家庭で取り入れるときは、子どもに与える効果などを意識しながら、成長に合わせて選んであげることも大切です。
ここでは、ふれあい遊びをご家庭で楽しむ時の「目的」、「効果」、「ポイント」を紹介します。
ふれあい遊びの目的とは?
ふれあい遊びには、以下のような目的があります。

- 大人とのスキンシップを通じて子どもが安心感をもつ
- 体の動かし方や動かす楽しさを知る
- 全身を動かす遊びの中で、体の動かし方を身につけたり、動かす楽しさを知ったりする
子どもの心身の発育にとって、周囲の大人に気をかけられている、守られているという安心感が大切です。ふれあい遊びでは、見つめあったり、ふれあったりするので、子どもに安心感を与えられるでしょう。又歌やゲームを通じて、人とのコミュニケーションがとれるので、他人への親しみや共感の気持ちが育みます。運動能力や言語能力が発達する2歳児ごろになると、簡単なルールのある遊びができるようになるので、社会性を身に着けるのにも効果的です。
ふれあい遊びの効果とは?
ふれあい遊びには、子どもの心や体の発達を促すさまざまな効果があります。

① 心の安定が図れる
ふれあい遊びを通して、周囲の大人や子どもとスキンシップをとると、脳内物質「オキシトシン」が分泌されます。このオキシトシンは、愛情ホルモンや幸せホルモンと呼ばれており、子どもが安心感を抱いたりリラックスしたりするのに役立つ物質です。乳児の頃から、オキシトシンが多く分泌されている子どもは、ストレスに強くなったり情緒が安定したりするといわれています。
② 感覚機能の成長
ふれあい遊びでは、大人と子どもがふれあったり、子ども自身が身体を動かしたりするので、体・脳ともにたくさんの刺激を受けます。人と肌がふれあうことで触覚が刺激されたり、人の動きに注目することで視覚が発達したりするでしょう。また、手や足などを繰り返し動かすので、徐々に体の動かし方が上手になっていきます。
③ 記憶力や思考力が養われる
ふれあい遊びは、リズムやメロディーに合わせた動作を覚えたり、人とコミュニケーションをとったりするので、記憶力や思考力が養われます。その場にはないものやいない動物をイメージしながら、動くことも多いので、想像力も育まれるでしょう。子どもが歌や動作を覚えやすいように、大きくゆっくり見本を見せてあげるのが大切です。
④ 感情が豊かになる
ふれあい遊びを通して、人と関わる安心感を覚え、心が安定した子どもは感情表現も豊かになります。また、コミュニケーション能力や社会性を育む効果も期待できるので、共感や思いやりの気持ちを持てるでしょう。
ふれあい遊びをするときのポイント
ふれあい遊びを安全に楽しく行うために、以下のポイントに気をつけましょう。

① 安全に配慮する
ふれあい遊びをするときは、子どもの安全に配慮するようにしましょう。子どもを大人の膝の上に乗せたり、ゆすったりする際は、子どもが落ちないか、動きは強すぎないかなどを気にかける必要があります。
② ゆっくり行う
乳児とふれあい遊びを行うときのポイント2つ目は、ゆっくり行うことです。
ふれあい遊びをするときの歌や動作が早いと、子どもが混乱して楽しめず、飽きてしまうことがあります。子どもが大人の真似をし始める1歳ころからは、特にゆっくりハッキリした動きを見せてあげることが大切です。子どもの様子を見ながら、楽しめる工夫をしてみてください。
③ 子どもの様子にあわせる
ふれあい遊びを行う際には、子どもの様子にあわせることも大切です。
子どもが大人の真似するのが難しそうな場合には、何度も繰り返したり、ゆっくり見せてあげたりしましょう。簡単な歌や遊びに変更してあげるのも1つの手です。子どもがふれあい遊びを楽しめているかどうも見てあげてくださいね。子どもの成長に合わせて、かける言葉を工夫するのもおすすめです。
親子で楽しめるおすすめのふれあい遊び
絵本を使ったふれあい遊び「だるまさんが」
作:かがくい ひろし/出版社: ブロンズ新社
ふれあい遊び=うたのイメージがあるかと思いますが、絵本を使ったふれあい遊びも簡単で楽しいですよ。
今回紹介する「だるまさんが」は、かがくい ひろしさんが描く大人気の「だるまさん」シリーズの第一弾です。シンプルだけど思わず身体が動きだしてしまう、そんな不思議な絵本です。

遊び方
ひざの上で子どもを抱っこしながら読んでいるときは、「だ・る・ま・さ・ん・の」のリズムで左右に子どもをゆっくり優しく揺らしてみましょう。簡単な動きですが、当園の子ども達も大好きです!!
なべなべそこぬけ
遊び方としては、親子二人でも楽しめますし、三人以上に増えても楽しめるふれあい遊びです。
肩や手の関節に無理のないように、相手と呼吸を合わせながらゆっくりと反り返るのがポイントです戻る時は特に注意がひつようです。三人以上で遊ぶ場合、二人でアーチ(門)を作り、そこへ残りの人がくぐり抜けてもらい、最後に二人が反り返るという遊び方になります。この遊びは幼児クラスの子ども達に人気のふれあい遊びです!
まとめ
忙しい毎日の中で、ついつい後回しにしてしまいがちな「ふれあい遊び」。でも、実は子どもの成長にとって、親子の絆を深める上でとても大切な遊びの一つです。
「歌に合わせてするのは私にはちょっと・・・。」と思われる方でも、

- 抱っこしながら体を左右に“ゆらゆらゆら・・・。”
- 床の上で“ゴロゴロゴロ・・・。”
- くすぐり合いっこで“キャッキャッキャッ・・・。”
これだけでも十分ふれあい遊びです!!ふれあい遊びは特別な道具や場所は必要ありません。ほんの少しの時間、子どもと向き合い心を通わせることができます。忙しい日々かと思いますが、ふれあい遊びを取り入れて、親子の絆を育んでいってくださいね。今回紹介させて頂いた記事が沢山の親子の絆を育んでいただくお手伝いになれば嬉しいです。
