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異年齢交流実践例~お散歩編~|戸外活動でのお世話や気配り

目次

子どもの育ちは「人との関わり」の中で

子どもの育ちは身の回りにいるさまざまな人々の中で達成されていきます。中でも子ども同士の人間関係はその影響が大きく、特に相手が異年齢の子どもであればそこから得られるものは大きいように感じられます。

異年齢保育のメリット

  • 低年齢児が年上の子どもの姿を見て「やってみよう!」と模倣を通して学ぶ
  • 高年齢児が思いやりの気持ちや自尊心を育む

しかし子どもたちを見ていると、異年齢児間における人間関係はもっと複雑であり、相互によい影響を与え合いながら社会化や認知の発達、考える力なども促しているように思えます。
子どもの人間関係構築においては、遊びそのものだけでなく、子どもたちの媒介となる物や場所も重要です。

【年齢別】異年齢児との関わりの特徴

0〜2歳児の異年齢児との関わりの特徴

0〜2歳児に見られる異年齢児との関わりには、以下のような特徴があります。

① 相手を見る

相手を見つめる行為はほとんどの年齢で見られますが、とくに0歳児の人との関わりは、相手を見つめるところから始まります。

② 相手の持つ物や相手の行為を見る

相手が持っている物や相手のしている行為自体を見ることが多いことも0~2歳児の特徴です。相手が何をしているのか、それがどのような意味を持つのかを理解しようとします。

③ 笑う、相手に声や言葉をかける

笑う行為や相手に声や言葉をかける行為も0歳に見られます。

④ 模倣する

相手をまねる行為も、0~2歳児のすべての年齢で見られます。

⑤ 相手にふれる

相手に手を伸ばす行為は0歳児で始まり、相手にふれる行為は特に2歳児で多いと言われています。

⑥ 相手に物を渡す、物をもらう

相手に物を渡す、相手から物をもらうといった物を介しての関わりの行為は、0~2歳児のすべての年齢で見られ、これも大切なコミュニ ケーションの手段です。

3〜5歳児の異年齢児との関わりの特徴

3〜5歳児に見られる異年齢児との関わりには、以下のような特徴があります。

① 相手に声や言葉をかける

語彙が増え低年齢児の頃より言葉を自由に使えるようになる為、相手の様子をみて優しく言葉をかけるということができるようになります。

② 相手にやってみせる行為

物の使い方や遊び方を自分よりも年齢の低い子どもたちにやって見せたり説明したりする。とくに4、5歳児では小さい子のために応じながらやって見せたり、示してあげるという行為が異年齢交流の中で自然に行わるようになっていきます。

子どもの発達段階に合わせた関わり

異年齢の子どもたちの関わりを発達的に見ると、まず相手を見る、次に相手のしていることをじっと見る段階があり、そして次に模倣をするようになります。

同じ動作などを通して相手と関わっていき、相手の子もそれを受け入れたりするという段階があり、その後、物や遊びを介したやりとりをしたり、物の使い方をやってみせたり、相手の立場に立って相手に応じた行為をするようになる。それと同時に言葉を使ったやりとりをするようになっていきます。

異年齢保育における保育者の役割

当園では異年齢で子ども自身の落ち着きやその場の温かい雰囲気を保ち、興味・関心がもてる物や遊びが継続できるよう、保育者の適切な援助とフォローを行っています。これらは、子ども達自身の成長への援助となり、さらには次の異年齢児との関わりへの助けになると考えています。
また、異年齢の交流がなされることにより、子どもの中にそれが積み重なり、複合的に育ちを育んでいくと考えています。

保育園は異年齢の関わりの宝庫

保育園は異年齢のかかわりの宝庫です!!
前月で述べたように、少子化や核家族化の影響で、昔はよく見られた家の周りや公園でいろいろな年齢の子ども達が混じって遊ぶ姿を見かけることが少なくなりました。
だからこそ、保育園では異年齢のかかわりを大切にしています。保育園は毎日が大家族!!今回は戸外遊びにスポットを当ててご紹介します。

【実践例】2歳児と5歳児のお散歩

戸外活動の中でも、お散歩は異年齢交流の絶好の機会です。以下はある日の散歩の様子です。

手をつなぎ、ゆっくり歩く5歳児

年上の子は年下の子と歩くときは「ゆっくり歩く!」「道路側は大きい子!」と張り切って手を繋ぎ歩く姿が見られます。

道中の会話や誘いかけ

歩きながら、植え込みのお花を見ると隣にいる2歳児さんに「きれいだね!」と優しく話しかけてくれる5歳児さんの姿や、「公園に行ったら一緒にダンゴムシ探しをしようね!」と2歳児さんを遊びに誘う姿が見られます。

公園では…

公園では、約束していたダンゴムシ探し!!見つけたダンゴムシを手にのせて2歳児さんに見せてあげる姿があります。

「触ってもいいよ!」と優しく声をかけられると、小さな指でそ~っと指でダンゴムシを撫で、ニッコリ!!素敵なショットです。

「一緒にすべろ!」と遊具に誘われる姿がありました。

鬼ごっこをしている子たちもいます。大きい子は走るスピードをゆっくりにしてあげて、疲れてきたら手を繋いでゆっくりお散歩・・・。

お世話や帰園時の気配り

途中、2歳児さんの靴が脱げた時は、止まって履くのを手伝ってくれます。

「沢山遊んで楽しかったね!保育園に帰ったらおいしい給食が待ってるよ!」
帰る前に人数確認。帽子が脱げそうになったのに気付いた5歳児さんが優しくなおしてくれました。

散歩の仕方、かかわり方、声のかけ方等、年下の子達に合わせて自分たちで考えて接する姿に成長を感じる事が出来ました。

思いやりの輪が広がっていく

異年齢児との交流を深めることで、相手の気持ちになって物事を考える事や思いやりの気持ちをもつことも自然とできるようになると考えています、そしていつかはお兄さん、お姉さんに教えてもらったことを今度は自分達が年下のお友達に伝えていく・・・そんな素敵な輪も広がっていきます。これらの活動は伝承されていきます。

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