異年齢保育で育つ、小規模園の魅力
0〜2歳児が共に育つくじら保育園の保育環境
0~2歳児を対象とするくじら保育園では、日々の生活の中で全クラスの子どもたちが一緒に過ごす時間が多くを占めます。
成長発達の著しい時期だから、いつも一緒に活動することは難しい。一緒に遊ぶことが難しい場面もあります。それでも、一つの保育室でともに生活をしていることで育つ力があります。

一緒に過ごしている中で、少しずつ年上の子どもたちが下の子どもを思いやり、年下の子どもたちは憧れの思いで見つめたり安心して身を任せたりしています。
異年齢保育で育まれる3つの力
一般的に異年齢保育の中で育つと言われている力には以下のようなものがあります。
- 協調性や思いやりの心
- 責任感や自立心
- 人とかかわる力
どれも、人が生きていくうえでとても大切なものです。
子ども同士の関わりが育てる心と力
保育者に自分がしてもらったことを、年下の子どもにしてあげたい、優しくしたい、笑わせたいと思うのでしょう。
『いないいないばあ!』や自分の好きな手遊びを見せたり

入園してきて間もない小さなお友だちが泣いていると、ティッシュペーパーをとってきて、そっと涙や鼻水を拭いてあげるなど自然に保育者と同じような行動をとっています。

このようなかかわりをされた子どもたちは、次に入ってきた小さなお友だちに対して、同じようなことが自然にできていきます。
トラブルも学びのチャンス
もちろん、玩具の取り合いやトラブルもあります。トラブルも子どもたちにとっては大切なかかわりの一つです。同じ年齢のお友だちには「イヤ!かえして!」と強く言ってしまう時があっても、それが0歳児のお友だちだと「いやよ」と言うだけだったり、「どうぞ」と貸してあげることもあります。
そんな姿を見るたびに、子どもたちが身につけている力の大きさ、環境づくりの大切さを感じています。

憧れと成功体験が育てる自己肯定感
自分がしてもらって心地よかったから、人にしてあげることができるのです。あんな風になりたい、自分もやってみたいという憧れの気持ちが子どもたちを成長させるのです。また、お世話をしてあげることで自信がつき、自己肯定感が上がります。

教え込むのではなく、環境が育てる
これらの力は、教えられて身につくものではないのです。教え込むことはできません。子どもたちが日々の生活の中で自然と身につけていけるような環境が整えられていることが大切と考えています。
