集団あそびで育む子どもの協調性|異年齢保育
異年齢で楽しむ集団あそび
さくら組(2歳児)が集団での簡単なルールのある遊びを楽しめるようになってきているので、時々、すみれ組(1歳児)の子どもたちも混ぜてもらっています。もちろん、お約束が分からない場面もありますが、さくら組の子どもたちが楽しんでいる姿を見て真似することから始めています。

わらべ歌やパラバルーンで一緒に遊ぶ

わらべ歌あそびでは『なべなべそこぬけ』を1歳児でも楽しめるように少しアレンジ。
そのほかにも、パラバルーンや電車ごっこなどを取り入れています。

集団での遊びを経験することで、友だちとのかかわりや簡単なルールを覚えるきっかけになっています。
輪になって手を繋いで動くのは、自分のことだけを考えていてはできず隣の人とスピードや距離を合わせないとできないので難しさもあり、協調性が育まれます。

年長児が見せるやさしさと憧れ
さくら組の子どもたちはすみれ組のお友だちが参加すると、様子を見ながら距離や力、スピードを調整してくれています。
すみれ組の子どもたちは、さくら組の子どもたちだけでおこなっている時のスピードや迫力にあこがれを抱いている様子もあり、まだ理解が追い付かない場面があっても一緒に遊んでいることを楽しんでいます。

年長児の行動をじっと見て、やってみる。楽しくなって繰り返しやってみる。そのうちに誰も教えていない体の使い方を覚えていたりしています。
年長児はルールが理解できていない年少児に繰り返しルールを教えたり、やって見せたりしながら一緒に楽しむための方法を模索し、身につけています。「どうしたら一緒にできるかな」「どうするんだったかな」と保育者に問いかけられ、時々、「困った」といった表情になりながらも考え、伝えようとする姿に、成長を感じています。
小規模園ならではの異年齢交流
小規模保育園は全員で19名と園児の数が少なく、同じフロアで生活をしているのでクラスを超えた異年齢間のかかわりは日々、多く見られます。心身の発達に月齢差や個人差が大きい時期なので、興味があり、やってみたくなった子どもから無理のない範囲でおこなっています。

▼大規模園の異年齢交流
