遊び食べの意味と食事環境づくりのコツ|「食べる力」を育てる
はじめに

離乳食は不足している栄養素を補い大人が食べているものに慣れていく練習期間の食事です。
乳幼児期は食体験を通じて健やかな身体や豊かな心を持ち充実した健康生活の基盤を作ります♪
特に0〜2歳の時期は、親子で食事を楽しみながら 「食べる楽しさ」 を伝えることがポイントになります (*^^*)
しかし保護者の方からよく聞くお悩みが “遊び食べ”。
「食事に時間がかかる」「散らかって大変」「イライラしてしまう…」と感じる方も多いのではないでしょうか。
今回は、この“遊び食べ”について、成長にとってどんな意味があるのか、そしてどのように環境を整えると良いのかをご紹介します。

遊び食べとは?

“遊び食べ”とは、赤ちゃんが食事中に食べ物に触ってみたり、潰してみたり投げたりする行動を指します。
一見「いけないこと」のように感じるかもしれませんが、実は食べ物に興味を持ち自分で食べる力を育てる、成長に欠かせない大切な過程 です。
遊び食べで育つ4つの力

1. 手指の器用さが育つ
つかむ・触る・握るなどの動きが手の発達につながります。
2. 味覚や感性が豊かになる
食材の感触やにおいを確かめることで、五感の発達を促します。
3. 自立心・自己肯定感が育つ
「自分でやりたい!」という気持ちが表現できる大切な時期です。
4.食べる意欲が高まる
遊びながら食べることで食事が楽しいものとなり食べることの意欲が高まります。
こうして見てみると、遊び食べには良いことがたくさんありますね (*^-^*)

親の気持ちは子どもに伝わる

パパやママが疲れていたりイライラしていたりする中で食事を進めていると子どもたちにも伝わってしまいます(>ω<)
食べさせる側のゆったりとした穏やかな気持ちが「食事=楽しい」と子どもに感じてもらえることにつながります(*^▽^*)
- 目を合わせる
- 優しく声をかける
- 「おいしいね」「モグモグしようね」といった温かい言葉かけ
こうした関わりは、心の安定につながり、食欲や食への興味を育てていきます。
食事環境を整えるポイント

赤ちゃん・幼児が集中しやすい環境をつくることも大切です。
テレビやおもちゃは片付けて、静かな環境に
気が散るものを少なくすると、食べることに集中しやすくなります。
足がしっかりつく椅子を使う
足置きのある椅子に座り足がしっかり地面や足置きにつく状態を整えることで安定感も生まれ食べることに集中しやすくもなります。
子どものペースを尊重する
急かさず、大人が穏やかに見守りながら「食べる楽しさ」を伝えましょう。
おわりに
遊び食べは、子どもが成長している証。
大人が穏やかな気持ちで接し、楽しい雰囲気をつくることで、子どもたちは安心して食べる力を育んでいきます。
焦らず、気負わず、笑顔で「食べる時間」を一緒に楽しんでいってくださいね♪

